埋葬の種類

個人墓

一般的に墓地を永代に借りる使用権を取得して、子孫が続く限り継承していきます。墓地の種類は、①お寺の墓地、②公営の墓地、③私営の墓地の三つがあり、お寺の墓地にもさらに、境内にある寺院墓地と、お寺と離れた所に造園された公園墓地の二つがあります。お墓に埋葬するには遺体を火葬することが必要です。

 

永代供養墓・永代供養塔

墓じまいをおこなった遺骨の行き先として、寺院や霊園が永代に渡って供養と管理して下さる永代供養墓(塔)というお墓があります。2018年度現在で、墓じまいの後にこの形式を選ぶ方が半数近くいるそうです。
 
永代供養は最初に費用がかかるだけで、その後の費用は発生しません。使用料(施設使用料・管理料・供養料)は前納となっているそうです。 また、遺骨をあずかる形態によって、永代供養墓の使用料が異なりますので、各寺院や霊園にお尋ね下さい。なお、寺院によっては宗旨・宗派を問わず受け入れていただけるようです。
 
永代供養墓の種類には、合同の納骨堂式や個人墓に夫婦墓などがあります。個人墓や夫婦墓をお求めになる際には、契約期間は、骨壷のまま納骨堂に安置する形が多く、十三回忌・二十三回忌・三十三回忌などと契約期限を定めているようで、期限が過ぎたら合祀の納骨堂に移動し、永代に供養されるそうですまた、遺された遺族や親族がいつでもお墓参りできます。

 

散骨

近年メディアでも取り上げられることも増えた散骨、永代供養の合葬形式と同じように遺骨を永久に手放すこととなります。散骨するには、お骨を粉砕(粉状)する必要がありますから専門の業者にお願いして下さい。

散骨の種類

  • 海に埋葬する海洋散骨の場合には、ご家族のみで行う・複数の家族、合同で行う・専門の業者などにお願いする委託があります。
  • 山に埋葬する樹木葬の場合には、多くは埋葬ですが、砕いた遺骨や遺灰を撒く場合は散骨の一部とみなされるそうです。
  • 近年では宇宙葬もありますが、すべての遺骨を散骨した場合、対象物心のより所を無くしてしまうことにもなりかねないので、散骨をする前にしっかりと検討することが大切です。

 

納骨堂の種類

納骨堂は、室内(建物の中)に設けられていることが多く、遺骨を土に還さず骨壺のまま納めます。元々は遺骨の一時的な保管場所としてお寺などが仮の納骨堂としていたようですが、近年の問題である少子高齢化に対応していくため、管理者がご住職であることも多く「永代供養墓」と同じ形態のものが増えてきました。そして、従来のお墓との違いは、マンションのように建物の中にたくさんの納骨スペースを備えていることです。

納骨堂は、公共交通機関が整った場所に多いこともあり、24時間いつでも参拝可能な施設もあるため注目されているそうです。また、中には遺族や友人が納骨堂や合同墓にお参りする場合、予約は不要で時間も決められていないことや、更に、参拝者用に線香などが用意されているところもあります。

納骨堂は、個人(1人用)・夫婦(2人用)・家族用といったさまざまな単位でご遺骨を収蔵することができ、施設によって、納骨堂の安置期間や供養方法は異なります。一般的な供養内容は、多くのご家族を集めて行う合同供養祭や故人が亡くなった日(祥月命日)などに読経をしていただきます。納骨堂の多くは、年間管理費を払い続けることで、管理者であるご住職が永代にわたり遺骨の管理と供養を行って下さいます。そして、契約期間が過ぎると合同墓に合祀される施設も増えているようです。

施設や管理者によって契約内容や納骨堂の形式、また、供養内容が異なっているようですから、前もって調べておきましょう。
 
一般的な納骨堂の種類

  • 「ロッカー式や棚式」は、骨壷をロッカーのような棚に収めるものや個別の仏壇の形をした仏壇型などがあります。お参りをする際に遺骨を出せるもの、また、参拝スペースの裏側に棚があるなど様々な形式があるようです。
  • 「自動搬送式」は、お墓のマンションと呼ばれることもありますが、近代的なコンピューター制御で専用カードを機械に通して、タッチパネルを操作すると参拝ブースに遺骨が自動的に運ばれてきてお参りが出来ます。香や花が事前に用意されていることが多く、手ぶらでお墓参りできるそうです。
  • 「室内墓」は、室内にお墓がある施設で霊園と同じように墓石を並べる形態ですが、「室内」ということで天候に左右されず参りができます。

記念品製作サンプル

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